絵本を通して感じる自己肯定感の大切さとその高め方
バイリンガル教育の中で絵本を読んでいると「我が子が大好き」や「あなたは私の宝物」など子どもを愛するテーマがとても多く、そのような絵本を読むたびに我が子を抱きしめてあげたくなります。このような絵本を読んで我が子を抱きしめることこそ、自己肯定感を高めることができるのではないかと思い、いかに絵本を読むことが重要なことかを考えさせられます。
本記事では自己肯定感の低い私の子どもの頃の話とその経験をもとに絵本を読むようになり、どのように子どもの自己肯定感を高めるためにおこなうといいことをまとめています。
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目次/Contents
自分自身の幼少期と小学校
子どもの頃からなんとなく気づいていたのですが、私は「褒められたこと」がほとんどありませんでした。自分が親になってから母親に尋ねると「4人も育ててたから1人1人なんて気にしてられなかったわよ」とのことでした。私はまだママになって3年目なので、小学生の娘がいる頃にはそんなに余裕がないのかもしれませんが、今子育てしていると思うのは1人1人気にしてられないことはないんじゃないのかなと思うのです。子どもには毎日「愛してるよ」と声をかけてますし、体験レッスンでいった幼児向けの教室では「毎日100回愛してるといってあげましょう」と言っていました。100回は時間がなくていえないけれど、それでも毎日伝えています。そして今では「i love you 」というと「i love you too」と返してくれています。
どんな賞をとっても褒められない
私は小学校の時はピンポンの試合で学年1位になってトロフィーをもらったり、中学校のときにも合唱の授業や部活動でも先生に褒めてもらう機会が多かったです。しかしそんなこと知らぬ存ぜぬの母親は「PTAの仕事で忙しい」といってはママ友と楽しい時を過ごしていました。母親の教育方針は「平等」とのことでした。兄弟4人の誰かだけを褒めるということはしていませんでした。私は姉が受験のときに風邪をひいてしまい、1週間寝込んでしまいました。風邪で意識が朦朧としていて覚えていないのですが、母から「あなたなんか大嫌い」と言われたことがあります。何を根拠に言われたのかもよくわからなかったのですが、姉の大変な時期に風邪をひいたことに苛立っていったのだろうと思います。私のトラウマはここにあり、きっとこの言葉を言われた子どもは大人になってもこの言葉の呪縛から離れられないのだろうと思います。そして高校、大学と進み、大学ではテニスの試合の試合のダブルスで準優勝を成し遂げました。大学時代、勉強はそこまで熱心にしなかったけど、何か一つ成し遂げたことは4年間の全てをかけたこの試合です。この大会後、興奮気味に家に帰って、準優勝をつげると「ふーん。さっさとご飯食べなさい」の一言で終わりました。4年間かけた努力は母親の「ふーん」で消えてなくなった気がして、私は自分の努力も肯定されないことに虚しさを感じました。
絵本をこどもに読んでいて思うこと
子どもを膝にのせて絵本を読んでいると、まともに読んではくれませんが、イラストを指差したり、ページを自分でめくってみたいとトライしてみたり、子どもとスキンシップがとても図れるなと感じています。また絵本のなかで「大好きだよ」「宝物」や「お父さんやお母さんと子どもが抱き寄せて眠るシーン」などたくさんでてきます。その度に子どもをギュッとしています。保育園や幼稚園にいってつかれてすぐ寝てしまったり疲れすぎで駄々っこになったりして、上手にスキンシップがとれない時もありますが、絵本には子どもを愛するためのいろいろなストーリーだったり、教訓だったりが描かれています。子どもの想像力の豊かさや、子どもがおおきくなったら何になるかや、子供のことを考える機会がたくさんあります。
自己肯定感を高めるために毎日褒めれること
・毎日できるだけ「愛してる」「大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」「あなたのお母さんになれたことを嬉しく思う」と無条件な愛の言葉をささやきます。こどもは「生まれてきたこと」を肯定されているわけですので、自然と「うまれてきてよかった」と感じることができます。
・絵を額縁に飾ること。絵をそのまま壁に飾ったりするのはいろいろな家庭で行っていると思いますが、子どもの自己肯定感を高めてあげれるのは「額縁に飾ること」だと思います。額縁に飾るって表彰状でもないのに、普段飾らないですよね。それだけ素晴らしいということを子どもに額縁に飾ることで示してあげることができます。
・子どもが作った工作には質問を必ずして、ピンポイントの箇所を褒める。たとえば娘が毛糸を紙に貼って手袋をつくってきたときには毛糸の選んだ色がカラフルでいろいろな色を使ったことを褒めました。そして、作るのはどうだったの?どうやって作ったの?など質問をします。「私はあなたの作ったこれにとても興味がある」ということを子どもにたくさんの質問を通して伝えます。
・毎日少しずつできるようになったことを褒める。3歳になるとご飯を上手に食べれるようになったり、片付けができたり、着替えが上手になったり、しますし、2歳でも毎日できることが増えていきます。都度、頭を撫でて、抱きしめて「you did very good. you are so smart」と褒めています。
私はどちらかと言えばずぼらな主婦でこどものこともしっかりみてあげれていないとは思いますが、ふとあれ?今日自分で着替えしてた。や、ご飯汚さず食べてるなど、気づくと子どもは一人でどんどん成長していきます。きっとこの先も気付くと色々なことが自分でできるようになっているんだろうなと思います。先日体調が悪くて寝ているときにも



褒め方をしらない母と父
褒め方をしらない母親と父親って世の中にはたくさんいるんだと思います。だから日本人は自己肯定感が低いんだと思います。そのような母親と父親に伝えたいのは、自分たちが子どもに愛情をかけた分、子どもも愛情をかけてくれるんだよということですね。だけど私の母はこう言います。「大丈夫。介護が必要になったら両親ともに施設に入れてくれたらいいから。」そして母は「自分は昔から親には愛されてなかった」と言います。「なにかと言えば弟ばかり贔屓されてた」とのことです。母の弟がなくなって、もう5年になるのでしょうか。母の弟は本当に優しい、とても素敵な人でした。その贔屓が母親を「兄弟みんな平等」の精神へと繋がっていってしまい、「愛情を注ぐ、褒める」という精神からは道が外れていったのだと思います。このように冷静に考えるとみんな「自分がされて悲しかったこと」を補いながら子どもを育てているのではないでしょうか。「愛情をそそぐこと、褒めること」の重要性は今はいろいろな書籍や情報として「自己肯定感につながる」ことが分かりますが、きっと母親の時代にはこの情報はなかったのでしょう。
子どもの自己肯定感を高めることを学べるおすすめ絵本
The dot
No Matter What
No, David
Someday
IGGY PECK ARCHITECT
ROSIE REVERE, ENGINEER
まとめ
自己肯定感の低い私がなんとか今を生きることができるのはきっと周りの人のおかげだと思っています。両親に褒めてもらったことがなくても、私は先生だったり、友達だったり、今の夫だったり、たくさんの人に褒めてもらってきました。社会人になってもたくさん失敗はしても褒めてもらうことも方が多くて、すこしずつ自分自身に自信を持つことができました。なので、友達や周りの人、お世話になった会社の人にはとても感謝しています。結婚して衝撃だったのは夫の両親が夫のことを褒めたときです。「昔から3歳から時計が読めたよくできた子だった。」最初のエピソードに始まり、今でもたくさん子どもの頃の話をよくしてくれます。その話を聞いたとき「自己肯定感の高い子どもの将来」をみた気がしました。きっと私を褒めてくれた人たちは自己肯定感の高い人だと思います。だからこそ相手を尊重して褒めることができるんだと思います。そしてその人たちに私はとても救われてきました。
そんな私も絵本を読むことで褒めることって何なのか、何を褒めたらいいのか、どのようにほめたらいいのかが少しずつわかるようになってきました。そして私の周りの夫や友達と同じように子どもを尊重して褒めていけるになってきたのだと思います。
褒めかたがわからない。そう言えば褒めてないかもという方には是非読んでほしいと思いますし、何より「褒める必要はない」と思っている人に是非読んでもらいたいなと思います。


