英語の絵本「NELSON MANDELA」はどう?実際に読んだレビュー評価 ★★★★★おすすめ!



日本にいながらバイリンガルの子を育てたいと考え、おうち英語に取り組んでます。その一環で日々英語の絵本(洋書)を読み聞かせしながら、1000冊読破+レビューに挑戦しています。
この記事では英語の絵本「NELSON MANDELA」の紹介と実際に読んだレビューします。
以下のような方に参考になれば幸いです。
・乳幼児期の英語学習の為に子供に買ってあげたいけど、近くの書店では置いてないし、通販だと、質感、サイズ感、中身、英語のレベル感がよくわからないから悩んでいる。
・友達の出産祝いに何をあげればいいかネタがない・・・
※絵本のストーリーに関する解説もありますので、必要に応じて飛ばしてお読みください。
※本のサイズ感をお伝えする為に、iPhone6と比較しております。(iPhone6の寸法は14cm×7cm×0.7cm)
目次/Contents
この記事を読んでわかること
「NELSON MANDELA」の評価
総合評価
文章・内容の難しさ
絵の可愛さ
文章のボリューム
単語レベル
推奨年齢 :4歳〜12歳
重さ・サイズ:437.8g・縦約31.3cm✖️横約22cm✖️厚さ約1.0cm(画像のiPhone6のサイズは14cm×7cm×0.7cm)
本の質感:ハードカバーです。中の紙はコーティングはされていてしっかりしています。
ページ数:44ページ
英文法のポイント : 過去形



「NELSON MANDELA」の作者
Kadir Nelson / アメリカ
公式HP
ウィキペディア
https://en.wikipedia.org/wiki/Kadir_Nelson
Kadir Nelsonさんの他の作品
Kadir Nelsonさんの作品はアフリカ系アメリカ人の文化と歴史に焦点を当てています。
「NELSON MANDELA」のストーリー
この絵本は反アパルトヘイト運動に身を投じ、南アフリカ共和国初代大統領となったネルソンマンデラさんについての絵本です。
ホリシャシャはクヌ村の丘で裸足で遊んでいました。13歳の賢い子どもで学校に行っているのは彼だけでした。彼の愛称はマディバでしたが、先生はコーサ族の名前ではなく、ネルソンと彼を呼びました。ネルソンが9歳の時に父が亡くなり、学校を続けるために遠く離れた首長のところへ行くことになりました。
首長は労働者や武士や農場夫に助言をしました。長老は昔のアフリカの話をしました。テンブ族、コーサ族、ズールー族、ポンド族の人々は南アフリカの山と谷に住んでいました。土地は肥えて豊富でした。人々は狩りや魚釣りや穀物を育て平和に暮らしていました。しかし彼らは宝を探しにきたヨーロッパからの植民者と戦争をしました。彼の持っている武器が強く、火を噴きました。ゆっくりと征服されていき、土地も精神も奪われました。南アフリカはヨーロッパのものになりました。ネルソンは悲しい気持ちになりました。
ネルソンはアフリカ人が貧しく弱い金の街であるヨハネスブルクの学校に通いました。ネルソンは弁護士になり自分を弁護できない人の弁護をしました。政府は冷酷な政策を出しました。アパルトヘイトと呼ばれ、人々をアフリカ人、インド人、ヨーロッパ人の3種類に分けました。ヨーロッパ人だけのビーチ、ヨーロッパ人だけの公園などです。人々は異議を唱えました。ネルソンは大集会を組織し、アパルトヘイトと戦いました。
抗議を公然と表明することは法律に反しているためネルソンは逮捕され、牢屋に入れられました。ネルソンはウィニーという女性と恋をし結婚して子どもが生まれました。一緒にアパルトヘイトと戦いました。国はネルソンを牢屋に入れようと罪状を持っていきましたが、ネルソンは変装して地下の影で暮らしていて、警察は彼を見つけることができませんでした。ネルソンはリベリア人とエチオピア人とモロッコ人とヨーロッパ人が自由に暮らす自由な国家へ逃げました。ネルソンは彼の故郷の憎しみや差別を浄化するために南アフリカへ戻りました。
ネルソンは自由のために戦う準備ができました。しかし街へ車で戻る途中に捕まり逮捕され、牢屋に連れて行かれました。人々はネルソンを解放せよと泣きました。ネルソンは南アフリカの先の小さな島の石灰石採掘場で重労働させられました。子どもは育ち、親戚はなくなり、人々の抗議、集会、暴動が増えました。人々にはリーダーが必要でした。数年が経ち、新しい大統領がヨーロッパ人だけのビーチや公園などの看板を下げました。ネルソンの同志は解放されました。アパルトヘイトはなくなりました。27年と半年の獄中生活からネルソンも解放されました。1000人もの人が彼を取り囲み、ウィニーは抱きしめました。ネルソンは誇らしげに立ち、「恐ろしい過去は忘れて、南アフリカのいい未来を築いていこう。正義のための戦いを続け、自由への最後の道を歩いていこう」といいました。
ネルソンマンデラは新しいリーダーに選出されました。ついに南アフリカは自由と平和になりました。



「NELSON MANDELA」の英語の難易度
難易度
英単語、文法共に簡単で、読みやすいです。
英語のポイント
Rolihlahla= Nelson Rolihlahla Mandela = ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ
barefoot = はだしで
Qunu = 南アフリカ共和国、東ケープ州に属する村
Madiba = “MADIBA(マディバ)”とは南アフリカ第8代大統領ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ(1918年7月18日 – 2013年12月5日)の愛称。
xhosa = コーサ族の人、コーサ語
ancestor = 先祖、祖先、前身、原型
chief = (組織・集団の)長、頭(かしら)、長官、上役、局長、(種族の)酋長(しゆうちよう)、族長、親分、ボスBrace
yourself = 覚悟しろ
counsel = (熟慮・相談のうえでの)助言、忠告、相談、協議、法律顧問、弁護士
warrior = 武士、 戦士、 古つわもの、 勇士
thumb = テンブ族
zulu = ズールー族、ズールー人
bountifull = 惜しみなく与える、大まかな、気前のよい、豊富な、潤沢な、たくさんある
fertile = 肥えた、肥沃な、(…の)産出力に富んで、子を多く産む、多産な、繁殖力のある、結実能力のある、豊作をもたらす、創造力に富む、富んで
settler = (初期の)植民者、移民、移住者、開拓者、解決する人、けりをつけるもの、とどめ
conquer = (武力で)征服する、武力で奪う、攻略する、(精神力で)抑える、打破する、克服する、(困難を乗り越えて)登り切る、(努力して)獲得する、くどき落とす
dim = ほの暗い、よく見えない、かすんだ、ぼんやりしてよく見えない、おぼろげな、あいまいな、(頭の)鈍い、見込み薄の、おぼつかない
fine = すばらしい、見事な、りっぱな、(技能の)優れた、優秀な、満足のいく、申し分のない、楽しい、けっこうな、ごりっぱな
Johannesburg = ヨハネスブルク
defend = 守る、守備する、(…を)守る、(言論などで)正しいと主張する、弁護する、自分の立場を弁護する、(…を)弁護する
harsh = 耳障りな、不快な、どぎつい、ざらざらした、荒い、厳しい、苛酷(かこく)な、残酷な、無情な、とげとげしい
cruel = (人に苦痛を与えても平気でいる、という意味で)残酷な、冷酷な、無慈悲な、じゃけんな、(…に)じゃけんで、つれなくて、(…を)虐待して、残酷で、悲惨な
policy = (政府などの)政策、(会社・個人などの)方針、(一般的な)方策、やり方、手段、賢明、深慮
protest = (特に、不信に対して)(…を)断言する、主張する、(…に)断言する、(…と)断言する、異議を申し立てる、抗議する
rally = (ある目的のために)(…を)呼び集める、結集する、奮い起こす、からかう、冷やかす、大集会、示威運動.
apartheid= アパルトヘイト、隔離政策
Amandla = コーサ族とズールー族のPowerの意味
Ngawethu = コーサ族とズールー族のTo us の意味
speak out = 思い切って言う、遠慮なく話す、〈抗議・批判などを〉公然と表明する
fortnight = 2 週間
vow = 誓っていう
warrant = 正当な理由、根拠、(正当な)権利、保証となるもの、(行為・権利などを保証する)証明書、認可書、(逮捕・拘引などの)令状、(民事の)召喚状
disguise = (…を)変装させる、偽装する、変装する、おおう、隠す
glimpse = 一見、ひと目、ちらりと見えること、(…の)おぼろげな感知、それとなく感づくこと
cleanse = 清潔にする、洗う、洗い清める、浄化する、取り除く、粛清する、清める
discrimination = 区別、識別(力)、眼識、差別(待遇)
capture = (抵抗・困難を排して)捕らえる、ぶんどる、捕虜にする、占領する、攻略する、獲得する、取る、とらえる、魅了する、(画像や言葉で)(永続的な形で)とらえる
snack = sneakの過去形 = こそこそと入る、うろうろする、(…に)こっそり近づく、こっそり逃れる、教師に告げ口する
comrade = (苦労を共にしてくれるような親しい)僚友、仲間、同志、組合員、共産党員
ネルソン・マンデラについては下記の説明をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ネルソン・マンデラ
アパルトヘイトについて下記をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アパルトヘイト



実際に読んだ時の子供の様子
2歳11ヶ月には難しかったようで話は聞いてくれませんでした。
オススメしたい点
・偉人や世界の歴史に興味がある子に是非おすすめしたい絵本です。
・アパルトヘイトについてやアフリカの歴史について学ぶことができます。
・ネルソンマンデラさんのお話を細かく伝えようとすると40ページでは全く足りないと思うくらい色々なお話があるのだと思いますが、この絵本はとても完結に場面ごとにまとまっていて、読みやすいです。歴史の絵本だと英単語が難しすぎで嫌になってしまうこともありますが、この絵本は難しい単語でも同じ単語の繰り返しなので、一回調べて理解したら、読めると思います。
注意されたい点
この絵本の日本語版も10歳くらいの子どもはしっかりと理解できると思います。幼稚園生で偉人に興味がある子にはおすすめできますが、あまり興味ない子には難しいかもしれません。
まとめ
ネルソン・マンデラさんの本がたくさんある中でこの絵本はとても読みやすく、理解しやすいと思います。場面ごとにポイントがまとまっていると思いますが、もっと知りたい場合はネルソンマンデラさんについて調べながら読むともっと深く理解できると思います。
世界の偉人の絵本などをまとめてセットで小学校入園くらいにプレゼントとしてあげるのにいい絵本だと思います。


