英語の絵本「PARROTS OVER PUERTO RICO」はどう?実際に読んだレビュー評価 ★★★★良い!
日本にいながらバイリンガルの子を育てたいと考え、おうち英語に取り組んでます。その一環で日々英語の絵本(洋書)を読み聞かせしながら、1000冊読破+レビューに挑戦しています。
この記事では英語の絵本「PARROTS OVER PUERTO RICO」の紹介と実際に読んだレビューします。
以下のような方に参考になれば幸いです。
・乳幼児期の英語学習の為に子供に買ってあげたいけど、近くの書店では置いてないし、通販だと、質感、サイズ感、中身、英語のレベル感がよくわからないから悩んでいる。
・友達の出産祝いに何をあげればいいかネタがない・・・
※絵本のストーリーに関する解説もありますので、必要に応じて飛ばしてお読みください。
※本のサイズ感をお伝えする為に、iPhone6と比較しております。(iPhone6の寸法は14cm×7cm×0.7cm)
目次/Contents
この記事を読んでわかること
「PARROTS OVER PUERTO RICO」の評価
総合評価
文章・内容の難しさ
絵の可愛さ
文章のボリューム
単語レベル
推奨年齢 :4歳〜12歳
重さ・サイズ:459.4g・縦約23.5cm✖️横約26.8cm✖️厚さ約1.0cm(画像のiPhone6のサイズは14cm×7cm×0.7cm)
本の質感:ハードカバーです。中の紙はコーティングはされていてしっかりしています。
ページ数:48ページ
英文法のポイント : 現在形、過去形、比較級



「PARROTS OVER PUERTO RICO」の作者
Susan L . Roth and Cindy Trumbore/ アメリカ
公式HP
Susan L . Rothさんの他の作品
Susan L . Rothさんは卒業後、独立性に溢れ、彼女をとてもよく扱ってきた社会に恩返しをしたいと切望していたので、ワシントンD.C.で恵まれない都心部の子供たちを教える仕事に就きました。
「PARROTS OVER PUERTO RICO」のストーリー
プエルトリコには100年以上もこの島に住むオウムの群れがいました。人々によって絶滅に追いやられたオウムと絶滅の危機をすくった科学者たちのお話です。
人々がプエルトリコの島に来た時、オウムは数十万羽小さな島にいて彼らは「イグワカ、イグワカ」と鳴いて、高い木の上の巣の場所を探していました。下ではカリブ海と大西洋が白い砂浜に打ち寄せていました。小さなカエルやうろこのイグアナなどがいました。
オウムは山のヤシの木の黒ずんだ苦い果物を食べるために飛びました。紀元前5000年ごろ人々はカヌーにのってきました。コーンやユッカやさつまいも、ピーナッツとパイナップルを育て、上を見ると輝く青い羽が見えました。タイノ族が来たのは800年ごろでした。彼らはオウムを食用やペットとして捕まえました。オウムを「イグワカ」と名付け、島を「ボリケン」と名付けました。
1493年にクリストファー・コロンブスはボリケン島に到着し、スペインの島にするよう要求しました。スペインの移民がs作物を植え、英や学校を作りました。作るたびにハリケーンが壊し、そしてまた作りました。スペイン人はオウムを「コトラス」と名付け、島を「プエルトリコ」(スペイン語でリッチな港という意味)に名付けました。
木の上ではオウムが配偶者を探しています。毎年、どのペアもひよこたちを育てます。1513年アフリカ人は島に奴隷として連れてこられ、暑い太陽の下でサトウキビや他の作物を育てました。スペインからもたくさんの人がきました。そしてタイノ族とアフリカ人と結婚し、ボリクワスとよびましたが、彼らはスペインに支配されていました。
何世紀もヨーロッパの他の国の人々はプエルトリコを獲得しようとしていました。彼らはサンフワンという商船や軍船がとまれる港を支配したかったのです。ボリクワスは島を守るために1539年から塀をたて18フィート(5.5メートル)の高さになりました。100年もの間、スペインから誰もプエルトリコを奪うことはできませんでした。
移民が持ち込んできた黒い絵ネズミがオウムの卵を食べ、ハチがオウムの巣に群がります。1898年アメリカ合衆国はスペインに戦争を宣言します。何千人ものアメリカ兵が島に入り、スペインは負け、プエルトリコはアメリカ領になりプエルトリコ人はアメリカの市民になりました。オウムが巣を作る山は切り崩され、1937年は2000匹になり、ルーキーヨ山のしか生息せず、数年後エルヨーンケという熱帯雨林の場所でした住めなくなりました。プエルトリコ人がアメリカの市民権を得ると多くの人はアメリカに行きました。残った人はオウムの木を料理の炭にし、オムツを捕まえ続けました。
1950年オオウロコツグミモドキは熱帯雨林にきてオウムの巣を奪いました。そして1954年に200匹しかいなくなりました。プエルトリコ人が最初の知事に選ばれて、島はアメリカの州ではなく、独立国ではない、共和国になりましたが人々はプエルトリコ人であることを誇りに思っていました。
1967年には群れは小さくなり、24羽しかいませんでした。人々はオウムを助けようと立ち上がり、1968年にはプエルトリコのオウムの回復計画が政府にて動き始めました。最初はオウムが子供を育ててすめるような安全な鳥のおりを作りました。
オリの中の孵卵器は卵を常に温かくし、おりの中で育ったオウムは親としての経験がないため、近くの島のいとこにあたる「ヒスパニョーラ」オウムがひよこを育てるのを手伝いました。1975年にはたった13匹になってしまいました。心配した科学者は彼らが好む深くて暗い特別な巣箱を作りました。1979年オリの中で育った最初のひよこが熱帯雨林へと飛んでいいきました。1979年の終わりに15羽の野生の巣からオリに連れて行かれ卵からひよこにかえったオウムがいました。1989年に大型のハリケーンヒューゴがやってきて、オウムが住む木を倒しました。科学者たちはオウムを新しいオリを「リオアバホ」という場所に移動させました。リオアバホはは時々雷で研究所が停電しました。
1999年にはオリの中のオウムは54羽になりました。そしてオリをなしにして野生に放つ準備ができました。2000年に10羽野生に放ちましたが、タカに捕らえられてしまいました。そのためタカの音がしたら隠れたり、じっとするトレーニングをして、その後は野生でも生き残れるようになりました。2006年に22羽のオウムを放ち、そして彼らは森で巣箱を見つけ子供を育てて、広がっていくことができました。絶滅しそうなプエルトリコのオウムは永遠に声を聞くことができなかったかもしれませんが、今、でもプエルトリコの空を飛んでいます。



「PARROTS OVER PUERTO RICO」の英語の難易度
難易度
英語のポイント
flock of = 〔羊・ヤギ・ガチョウ・アヒル・鳥などの〕群れ
parrot = オウム、わけもわからずに他人の言葉を繰り返す人
orchid = ラン、ランの花
fern = シダ
kapok = カポックというパンヤ科の木
scaly = うろこのある、うろこ状の、(うろこのように)はげ落ちる、湯あかのついた、カイガラムシにやられた
seepod = 子嚢
burst = 破裂する、爆発する、張り裂ける、はち切れる、決壊する、急に開く、ぱっと開く、はじける、ほころんでなる、(いっぱいで)はち切れる
seitta = (スペイン・南北アメリカの)のこぎり状の山脈
BCE =紀元前
yucca = イトラン、ユッカ
taino = タイノ族 (Taíno) は、アラワク族語系に属するキューバ、イスパニョーラ島(ハイチとドミニカ共和国)、プエルトリコ、そしてジャマイカを含む大アンティル諸島とバハマ諸島の、クリストファー・コロンブス到着以前から先住するインディアン部族である。
harsh = 耳障りな、不快な、どぎつい、ざらざらした、荒い、厳しい、苛酷(かこく)な、残酷な、無情な、とげとげしい
claim = (当然のこととして)要求する、要求する、請求する、返還を要求する、(要求によって)獲得する、(矛盾や異議があっても自信をもって)(…を)主張する、主張する、言い張る、引く、値する
settler = (初期の)植民者、移民、移住者、開拓者、解決する人、けりをつけるもの、とどめ
crop = (特定の)作物、収穫物、(一季節・一地方の)全作物、(一季節・一地方の特定の作物の)収穫高、産額、(一地方・一季節の全作物の)収穫高、(一度に続出する)群れ、集まり、(めんどうな事などの)発生、続出
each time = 毎度、いつも、…するたび(ごと)に
spaniard = スペイン人
mate = 仕事仲間、相棒、仲間、友、兄弟、兄貴、(鳥・動物の)つがいの一方、配偶者の一方、(職人などの)助手、見習い
sugarcane = サトウキビ
capture = (抵抗・困難を排して)捕らえる、ぶんどる、捕虜にする、占領する、攻略する、獲得する、取る、とらえる、魅了する、(画像や言葉で)(永続的な形で)とらえる
harbor = 港、避難所、隠れ場、潜伏所
swarm = 群れ、うじゃうじゃした群れ、大群、群衆、大勢、たくさん
declare = (…を)宣言する、布告する、公表する、(…を)(…と)宣告する、発表する、(…を)宣する、(…を)言明する、自分の立場を表明する、意思表示する、言明する
troop = 群れ、隊、組、団、軍隊、軍勢、部隊、騎兵中隊、騎兵中隊の指揮権、(ボーイスカウトの)分隊
tropical rain forest = 熱帯雨林
charcoal = 炭、木炭、(素描用の)木炭
pearly eyed thrasher = オオウロコツグミモドキ
commonwealth = 共和国、国民、(共通の目的と利益で結ばれた)連邦、州、団体、社会
governer = (米国各州の)知事 (略 Gov.)、(県・地方・都市などの)長官、(銀行・官庁などの)総裁、長官、所長、院長、(学校・協会などの)理事、おやじ、父親、かしら
extinct = 消えた、活動を停止した、死に絶えた、絶滅した、断絶した、消滅した、すたれた
aviary = (動物園などの大型の)鳥のおり、飼鳥園
incubator = 孵卵器、(早産児)保育器、細菌培養器
gooney = 黒い足のさまざまなアホウドリ
captive = (特に、戦争で)捕虜(ほりよ)になった、とらわれの、監禁された、縛られた、つながれた、心を奪われた、魅せられた、とりこになった、(テレビなどの広告や宣伝などを)いやおうなく聞かされる
Puertorican Parrot = アカビタイボウシインコ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アカビタイボウシインコ
★クリストファーコロンブスについては下記をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/クリストファー・コロンブス
★プエルトリコの場所下記のGoogle mapをご覧だ下さい。



実際に読んだ時の子供の様子
表紙の絵を見てParrotと教えるとParrotと繰り返してはいましたが、絵本に集中できなかったようで、すぐに遊び始めてしまいました。
オススメしたい点
・切り張りした絵がとても美しいです。子どもと一緒に切りはりする絵の参考にもなります。
・人々が森を荒らし、オウムを絶滅の危機に晒してきたことを反省するとともに、オウムをすくった科学者を尊敬できる絵本です。
・コロンブスやスペインとアメリカの戦争など、歴史を学ぶことができます。
注意されたい点
・プエルトリコがどこにあるか、どのような国なのかも知るともっと理解できると思います。
https://www.gousa.jp/state/puerto-rico
まとめ
最初、長そうな絵本で、読むのをやめようかなと思いましたが、読んでみるとコロンブスが出てきたり、スペイン人の支配についてだったり、その島にクラス人々についてだったり、「なぜプエルトリコのオウム」がいなくなってしまったのかが丁寧に書かれていて、わかり易かったです。
しらない単語も多かったですが、ストーリー展開もわかりやすく、知らなくても何となく理解できて読み進められました。世の中にはきっとこのように絶滅していった動物たちもたくさんいるのだろうなと感じ、共存していくことの大切さを学びました。子どもそれぞれ、色々な感想があるとおもいます。「私も科学者になりたい」「私もオウムを助けたい」「僕はコロンブスのことがよくしりたい」「僕はプエルトリコにいってみたい」「オウムがかわいそう」など、自分の子どもがこの絵本をよんでどのような感想を持ったのかを早く聞きたいと思いました。
長めで植民地や戦争などの歴史もでてくるので、小学生くらいからがおすすめです。


